塗り壁・左官の選び方ガイド|エンワのコラム集

左官仕上げで実現する“意匠設計の質感演出”3選 素材と手仕事が空間にもたらす表情とは?

左官仕上げで実現する“意匠設計の質感演出”3選 素材と手仕事が空間にもたらす表情とは?

2025年05月31日 17:21

「空間に深みを出したい」「素材で印象を残したい」
そんなときにこそ、左官仕上げという選択肢が活きてきます。

漆喰・モルタル・土壁などの左官仕上げは、色や模様だけでなく、
“質感”で空間の印象をデザインする素材として注目されています。

この記事では、左官仕上げによって空間の印象を変えた事例を3つ紹介しながら、
設計における左官の“表現力”をお伝えします。


1. 白漆喰 × 曲面壁|光と表情のコントロール

光の当たり方によって、陰影が美しく変化する白漆喰仕上げ。
特に曲面やアールの壁面に使うと、柔らかな“面のゆらぎ”が空間にリズムを与えます。

  • 柔らかい拡散光を受けて、空間がより穏やかな印象に

  • 塗りムラも“表情”として成立するのが左官ならでは

▶ 美術館・ギャラリー・ホールなどの公共施設でも採用例多数


2. モルタル仕上げ × 無機質な空間

グレー系モルタル仕上げは、インダストリアル感・潔さ・硬質感を演出する際に有効です。

  • ヘアラインのような押さえ跡で“静かな表情”を演出

  • 光が当たると艶感とムラが共存し、素材の奥行きが感じられる

▶ カフェ・美容室・コワーキングスペースなどに最適


3. 土壁 × 和モダン住宅

藁スサを混ぜた土壁は、空間に“自然と共存する空気感”を与えます。
調湿性・脱臭性のほか、テクスチャ自体が素材感として機能します。

  • 表面の荒さ・塗り跡が空間に温かみを演出

  • 和風空間の中に“静けさ”や“余白”をつくる効果も

▶ 古民家再生/飲食店/和風旅館などで採用多数


左官仕上げは“空気感”をデザインできる素材

クロスや塗装では表現できない、“手作業がつくる空気”を演出できるのが左官仕上げの魅力です。

  • 光との相性

  • 空間との余白感

  • 設計者の意図の「翻訳者」としての職人技

▶ 意匠設計において、素材=デザイン要素の一部として選ばれています。


エンワの対応実績

  • 店舗・宿泊施設・住宅など意匠建築での左官施工多数

  • 曲面・アール・刷毛跡仕上げなど高難度対応可

  • 素材提案・実例写真・サンプル作成対応

  • 漆喰・モールテックス・土壁など多素材に対応

▶ 詳細は 仕上げ素材紹介ページ をご覧ください。


📩 設計段階からのご相談も可能です

「この空間に合う素材を提案してほしい」
「サンプルで施主に説明したい」

設計段階からのご相談・ご提案にも対応しています。

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