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設計者の意図をカタチにする左官仕上げ|テクスチャ提案ができる協力業者の選び方

設計者の意図をカタチにする左官仕上げ|テクスチャ提案ができる協力業者の選び方

2025年05月22日 10:40

「設計者として、仕上げの表情までこだわりたい」
「既製品ではなく、オリジナルの質感を施主に提案したい」
そんな声が高まる中、空間設計において“左官仕上げ”の存在感が再注目されています。

左官仕上げは、テクスチャや素材感の幅が広く、意匠設計と相性の良い仕上げの一つ。
この記事では、設計意図を柔軟に反映できる“提案力のある左官業者”の選び方についてご紹介します。


左官は「塗る」だけじゃない。表情をつくる“仕上げデザイン”です

  • ツルっとした仕上げ/マットな質感/刷毛跡の残るテクスチャ

  • 色の濃淡、混ぜ物による粒子感、光の反射具合まで表現可能

  • 仕上げ=“素材×手技”で成立する、デザインに深く関わる領域

▶ カタログではなく、「この空間に合う仕上げ」を一緒に考えられる職人が求められています。


設計事務所が左官に求める“提案力”とは?

✔ ① テクスチャバリエーションの引き出しが豊富

→ 漆喰、珪藻土、土壁、モールテックスなどの質感と特徴を理解し、意図に合った表現を選定できる

✔ ② サンプルをその場で調整・提示できる柔軟さ

→ パターン見本を見せながら、刷毛跡や混合比のニュアンスを微調整可能な業者は、打ち合わせ時に安心される

✔ ③ 設計者と“言葉の通じる”感覚を持っている

→「無機質すぎないマット感」「指でなぞりたくなるような表情」など、抽象的な表現を共有できるセンスと経験が重要


提案力のある左官業者を見極める3つの視点

  1. 実績写真が「均一」でないか
    → 同じ仕上げばかり=提案パターンが少ない可能性あり

  2. 試作・サンプルのフローがあるか
    → プレゼンや施主決定前の調整に対応できるかは大きな差に

  3. 図面から意図を読み取って質問してくるか
    → 「この範囲だけ違う表情をつけたい」「階段の蹴込み部分に陰影がほしい」などを読み取る力があるか


エンワの左官提案力(例)

株式会社エンワでは、設計段階からの打ち合わせ参加・マテリアル提案を積極的に行っています。

  • 漆喰・土壁・モールテックスなど5種以上の素材で提案可能

  • 事前のサンプル提出・パターン比較対応

  • 仕上げパターン(ヘラ押さえ、スポンジ仕上げ、骨材混合など)の相談可

  • 提案資料や実例写真の提供、施主説明同席も対応(要予約)


まとめ|設計の自由度を広げるのは「一緒に考える左官職人」

素材や仕上げ方まで含めて提案できる左官業者と組むことで、
あなたの設計は**「図面から伝わる設計」から、「肌で感じられる空間」へ進化**します。

意匠設計者にとって、信頼できる左官業者は単なる“施工会社”ではありません。
共につくるパートナーです。