塗り壁・左官の選び方ガイド|エンワのコラム集

左官下地とは?塗り壁を美しく仕上げるための“影の主役”を解説|種類・役割・施工ポイント

左官下地とは?塗り壁を美しく仕上げるための“影の主役”を解説|種類・役割・施工ポイント

2025年05月31日 17:35

はじめに

「左官仕上げって塗るだけじゃないの?」
実は、塗り壁の仕上がりや耐久性を大きく左右するのが**“下地づくり”**です。
この記事では、左官職人が行う「左官下地」について、種類・役割・施工ポイントを分かりやすく解説します。
漆喰やモルタル仕上げを検討中の方、リフォームをお考えの方にとっても必見の内容です。


左官下地とは?

左官下地とは、モルタルや漆喰などの左官材を塗るための「受け皿となる土台」のことです。
この下地がしっかりしていないと、ヒビ割れ・剥がれ・仕上がりのムラなどの不具合が起きやすくなります。


なぜ下地が重要なのか?

  • 左官材の密着性を高める

  • 水分の吸収を調整し、乾燥ムラを防ぐ

  • 仕上げの凹凸・色ムラを抑える

  • 耐久性・防水性の確保につながる

仕上げ材よりも「見えない下地」の方が仕上がりを左右する――
それが左官の世界では常識です。


よく使われる左官下地の種類と特徴

※下地によってはアク止めやプライマー処理が必要です。


施工現場での左官下地処理の流れ

  1. 既存面の清掃・下地チェック

  2. 吸水調整材(シーラーやプライマー)を塗布

  3. 必要に応じてパテ処理やラス網の取り付け

  4. 中塗り材で下地を整える(モルタルなど)

  5. 完全乾燥を確認後、仕上げ塗りへ

💡 水分が残っているまま仕上げると、白華(はっか)や剥離の原因になります。


DIYで気をつけたい「下地ミス」あるある

  • 石膏ボードにそのまま塗ってしまう(吸水ムラで色ムラに)

  • ラス網を固定せずに上から塗る(割れやすくなる)

  • プライマーを省略(接着不良で剥がれる)

下地処理の失敗は、塗ってからではやり直しが効きません。


プロによる施工事例を見る

左官仕上げの施工実例はこちら
→ 各種下地(モルタル・石膏ボード・木下地など)への施工写真も掲載中。


まとめ|仕上げを美しく長持ちさせるなら“下地”から

左官仕上げの美しさは、「見える部分」だけではなく、下地の丁寧さに支えられています。
自然素材の魅力を最大限に引き出すためにも、プロによる下地施工+素材選定が大切です。


【無料相談はこちら】下地に不安がある方へ

「クロスを剥がして漆喰を塗りたいけど下地はどうする?」「この壁、塗れる?」
そんなご相談もお気軽にどうぞ。